2021.01.22 症例・症状コラム
症例:首肩こり・頭痛の症状 在宅ワークを始めてから辛い首肩こり。
在宅ワークを始めてから起こった首・肩のコリと頭痛のの改善症例。
◎来院者
男性 40代 西宮市
◎発症からの経過と来院までの経緯
1ヶ月前から肩と首がコリやすくなり、右のこめかみ辺りに頭痛が起きるようになった。
体の不調が起こる少し前から仕事が在宅勤務になり、家での仕事が増えた。ストレスも溜まっていたため、気分転換に近所のマッサージに行き体をほぐそうとしたのだがもみ返しが強く、首や肩が痛くなってしまった。
痛みが強く仕事にならないため、他の方法をいろいろ探してみたところ、「マッサージ以外なら鍼がいいのでは?」と思い、夙川近くの鍼灸院を探し、日曜診療も行なっている当院に来られた。
◎施術ポイント
以前の緊急事態宣言の時も在宅ワークになり、同じ様に首や肩が凝りやすく、頭痛が起こったとのことだった。
普段は、自宅で仕事をすることがないとのことから、自宅でPC仕事をするためのデスクや椅子が合っていないとのこと。
マッサージを行うことで、もみ返しがあったことから単純に首や肩が凝っることが原因になっているわけではなく、長時間座りなれない椅子で作業したことから、体の重みがお尻や太ももに負担をかけ、筋肉がコリ固まり過緊張を起こしたのだと考えた。
今までの経験上、体の土台となる下半身の過剰な緊張が首や肩のコリを引き起こすのはとても目にすることが多い。
その首や肩のコリが頭痛(筋緊張性の頭痛)に繋がってしまう。また慣れない在宅ワークからのストレスも影響し、頭痛を悪化させているのだと考え施術を行うことにした。
◎施術からの経過
うつ伏せになってもらい、臀部や太ももの筋肉の硬さをみると、太ももの筋肉の左右差が大きく、明らかに右太ももに筋肉に張り感があった。太ももの部分に鍼をしてから、起き上がってもらい首や肩を動かしてもらうと鍼をする前よりも可動域が広くなり、体が軽くなっている感覚を得たとのこと。さらに頭痛を引き起こすのはストレスの影響も考慮し、ストレスを軽減させる膝のツボにも鍼をした。
2~3回目:3日ほどは体の楽な感じが続いたが、その後からまた首や肩のコリを感じやすくなったとのこと。この1週間は、頭痛は出ておらず楽に仕事ができているとのこと。前回と同様、太ももと膝に鍼を行い、さらに椅子にクッション引くよう指導して様子を見てもらった。
4~5回目:首や肩のコリを感じることなく生活できているとのこと。太ももの緊張を取る他に、肩甲骨の動きを良くするための手技を行なった。
定期的な体のケアをお願いされたため、3週間に1度の施術で通院されている。