2021.10.15 症例・症状コラム

症例:顔面神経麻痺 医師に完全麻痺で1番酷い状態で完全には良くならないと言われたすごく不安に感じた。

完全麻痺でひどい状態なので元には戻らないと言われた顔面神経麻痺が回復。

 

◎来院者

20代 女性 堺市

◎発症からの経過と来院までの経緯

10日前に舌にヘルペスができた。すぐに良くなるだろうとほったらかしにしていると、ヘルペスはなくなったが、それから3日後の朝に顔が動かなくなってきた。これはおかしいと思い病院へ行くと、顔面神経麻痺と診断された。

原因がはっきりしないため、パルス治療と抗ウイルス剤を処方され1週間通院しつつ様子を見ることになった。どんどん顔の動きは悪くなり1週間後の診察でも回復は見られなかった。

顔に腫れがあり触れると痛みがあり、医師に伝えると酷い状態なので完全には良くならないと言われとても不安に感じた。

診察に付き添ってくれた看護師さんが、「このままだといつまでも良くならないかもしれないから、鍼に行く方が多いですよ」と教えてくれたため、「顔面神経麻痺 鍼治療」で検索し鍼灸院についていろいろ調べた。

その中でも顔面神経麻痺になった患者さんからの口コミが多いということから当院に相談に来られた。

◎施術ポイント

パルス治療を行なったのにも関わらず、顔の腫れや痛みがあることから炎症が完全に引いていないと考えた。

まずは顔面神経の部分に起こった炎症を食い止めること、さらに顔面神経への血液の流れを促すようにすることを施術方針として進めた。

◎施術からの経過

腫れ痛みが顔面部の中でもエラ部分に集中していたため、膝に鍼をして炎症を食い止めるよう施術を行なった。次いで、首の根元付近にも顕著なコリが見られたため、足の甲に鍼をして様子を見た。

2回目(3日後)、前回の施術後から腫れ痛みが引き始め今はなくなっている状態。神経部への血液の改善のため手と腰まわりに鍼を行った。少し顔の動きが良くなる感じがするとの感想を得た。

3〜4回目、翌朝からさらに顔の動きが良くなり、目が閉じられずにつけることができなかったコンタクトが付けれるようになった。

さらに口元にも力が入りやすく、少しだが「イー」と笑い右の前歯が3本ほど見れるようになっていた。

5〜6回目、施術ペースを空けても日に日に回復しており、周りの人からも良くなったね!と言われ、ご本人も顔のことを気にすることなく生活できている。

7回目には、顔を動かしても問題なく、本人も気になるところがないほどに回復したため施術を終了した。

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