2022.02.22 症例・症状コラム
症例:病院でヒステリー球と診断され1ヶ月毎日薬を飲んでも改善されなかった喉の引っかかりが消失。
病院でヒステリー球と診断された喉の引っかかりが5回の施術で消失した症例。
◎来院者
30代 女性 兵庫県芦屋市
◎発症からの経過と来院までの経緯
1ヶ月半前から喉に違和感があった。常に何かが喉の回りに引っかかっている感じがあり気持ち悪い。
病院に行くと、“逆流性食道炎”との診断され薬を服用し、1週間ほどで治まると言われ様子を見た。しかし、喉の引っかかりは改善せず、違和感がどんどん強くなり感じる時間も長くなってきた。
さらに目もチカチカした感じがあり体調の悪さを感じる。別の病院へ行き、そこでは“ヒステリー球”との診断を受けた。漢方薬(半夏厚朴湯・桔梗湯)を処方され様子をみることになった。
2週間経っても一向に症状が変わらず、もう一度病院に行くと追加でアレルギー薬を処方された。薬の服用を続けるも改善せず途方に暮れインターネットで他の改善方法はないかと調べた。
鍼灸が喉の症状に対応できることを知り、通院しやすく、耳鼻咽喉科症状を得意としている当院に相談に来られた。
◎施術ポイント
今回のような喉の引っかかりは東洋医学では“梅核気”という症状になる。
見えない何か(東洋医学でいう“気”)が喉で滞っている状態にある。薬が効かない理由がここにあり、今回のような症状は東洋医学的に物事を考えた方が改善に向かう。
特にこういった症状は極度の首や肩のコリを訴える方が多く、鍼で体を整え首や肩のこりを緩めることで滞りが改善させる、腹部の過緊張を取り去ることがポイントとなる。
◎施術からの経過
本人の自覚的にも首や肩のコリが普段から悩まされているとのこと。特にここ最近首肩のコリが辛く感じていた。
腕と足の甲に鍼をすることで首まわりのこりを解消させ滞っていたものを促すようにした。さらに腹部(季肋部)周辺の過緊張を緩めるため横隔膜の調整を行った。
2回目、前回施術後から3日ほどは喉の引っかかりが感じなくなっていた。4日目辺りから引っかかりが少しずつ戻る。同様の施術を行う。
3〜4回目、ほとんど喉の違和感、引っかかりを感じる日がなくなっている。同時に目がチカチカした感じも消失した。
5回目、首肩の凝りもすっきりしており、喉の違和感もなく快適に過ごせているとのこと。