2021.07.17 症例・症状コラム

症例:顔面神経麻痺 発熱してから徐々に顔が動かなくなり、医師に重症と言われ手術を勧められた。

医師に重症と言われ手術を勧められた顔面神経麻痺が1ヶ月で手術をせず回復した症例。

◎来院者

50代 女性 西宮市

◎発症からの経過と来院までの経緯

来院の20日前に発熱し体調を崩していた。それから1週間後、左目の辺りが痺れた感じになり眉が下がった。徐々に顔が動かなくなり、麻酔をかけたような感覚に陥った。

すぐに耳鼻科の診察を受けると、顔面神経麻痺(ベル麻痺)と診断されステロイドによる点滴を行うことになった。担当のドクターからは重症だと言われ、「手術も検討しては?」と言われ不安になった。

手術について調べたところ改善率もあまり良くなく、他にもっと良い方法があるのではと思いネットで調べると、近所に顔面神経麻痺を専門に診ている当院のHPを見つけた。

家族と相談し、鍼治療で頑張ってみようと決意し、当院に来院された。

◎施術ポイント

ステロイドの点滴を終えてから来院されたため、来院された時が1番悪い状態だった。顔が動かず、気持ちも落ち込んんでいる状態だったため、会話中もほぼ無表情だった。

話を伺うと、仕事場でエアコンを使い始めた時期でもあり、右肩にクーラーの風が当たりっぱなしだったとのこと。

原因のはっきりしない顔面神経麻痺の多くは血行不良によるものも多い。心臓から押しだされる血液が肩・首を通って顔面部へ血液を運ぶ。右肩が極度に冷えたことにより血行不良になり、さらに発熱による免疫の低下が顔面神経麻痺を引き起こした原因だと考えた。

右肩の冷えやコリを取り除き顔面部への血液を促すよう施術を行うことにした。

◎施術からの経過

右肩に触れると他の体の部位よりも冷えており、筋肉が凝り固まっていた。肩関節の動きも悪く血液の流れが悪い状態になっていた。

右手とスネの辺りに鍼をすることで、筋肉の拘縮を緩め、血液の循環を促した。

2〜5回目、痺れていた感覚が収まり、何となくだが顔が動きやすい気がする。気持ちも少し落ち着いたのか表情が明るく感じる。喉周りに触れると左右で硬さが違っており、手首に鍼をして緩めるようにした。

6〜8回目、1週間前とは違い明らかに顔の動きが良くなっている。瞬きができるようになり、口角が上がるようになり笑えるようになっていた。病院の先生からもこれなら手術は必要ないと言われた。

9〜10回、ほぼ顔の動きは気になることはなくなった。食事もしやすく目も乾かない。少し目の周りの痙攣が気になる程度。

11回目、顔の動き回復。顔のことを気にせず生活ができている。

後遺症のことを考え通院ペースを開けながら様子を診ていくようにしている。

 

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