2026.09.26 症例・症状コラム

症例:顔面神経麻痺 風邪のあとに発症し、入院・ステロイド治療後も変化がみられず不安になって来院された50代女性

◎ 来院者

50代 女性(大阪市在住)

◎ 発症からの経緯と来院までの経緯

発症の1週間ほど前に風邪をひき、発熱とのどの痛みが出始めた。熱が下がり、のどの痛みもおさまったころ、顔に違和感がた。

まばたきがうまくできず、歯みがきのうがいでは口から水がこぼれるようになり、翌日に脳神経外科を受診してMRI検査を受けたが、脳に異常はみられず、「顔面神経麻痺」と診断された。

病院で入院をすすめられ、1週間入院してステロイドの点滴治療を受けた。しかし退院時の検査でも変化がみられず、不安な気持ちが強くなった。

「ほかに何かできることはないか」とインターネットで顔面神経麻痺について調べるなかで、顔面神経麻痺を専門にしている当院を見つけ、発症から10日目に来院された。

◎ 施術からの経過

初回

顔の状態を確認したところ、中等度の麻痺と判断した。当院では、ウイルスによってダメージを受けた顔面神経が回復していくには、神経への血液の流れが大切だと考えている。そこで、顔面神経と関係の深い、手と足のツボに鍼をして、血流を促すよう全身を調整した。

2回目

前回よりも顔の動きがよくなってきており、若干だが笑いやくなった。初回と同じ調整を行い、経過をみた。

3〜5回目

回を重ねるごとに顔の動きが戻ってきて、舌のしびれも軽くなり、食事がしやすくなったとのこと。

仕事に復帰してからは、首や肩がこりやすい状態が続いていたため、来院のたびに疲労感による首・肩のケアもあわせて行い、からだ全体を整えていった。

10回目

10回目のご来院のころには、病院での治療が終了し、お薬の服用も終了。当院の施術も一旦終了した。

2か月後

2か月後、メンテナンスでご来院された際には「顔の違和感もなく生活できている」とのご報告をいただき、この日はからだのメンテナンスを行い終了。

今後もからだのメンテナンスを行いながら様子をみる。

◎ 考察

今回の方は、風邪のあとに発症し、病院で入院・ステロイド治療を受けたあとに来院された。発症前には首や肩がパンパンに張った感じになったり、睡眠時間が短かくなっていたりと顔面神経麻痺が発症しやすいからだの特徴や生活週間があった。

退院時の検査で変化がみられず不安を抱えていたこともあり、退院後すぐ連絡をいただけた。発症から10日目という早い時期に鍼灸を始められたことが、その後の経過によい影響を与えたと考えている。

顔面神経麻痺では、ウイルスの影響によりダメージを受けた神経に十分な血液が届けることが大切である。当院では急性期には顔に直接鍼をせず、手足や背中のツボから顔面神経への血流を促す施術を行っています。病院での治療と並行して続けやすい点も、この方法の特長である。

また、お仕事への復帰後に首や肩のこりが強くなるなど、からだ全体の状態も顔の回復に影響すると考えており、お顔だけでなく全身を整えることを大切にしている。

顔面神経麻痺は、発症からの時期によって取り組める内容が変わります。「病院の治療を受けたけれど、ほかにできることはないか」とお悩みの方は、鍼灸という選択肢も含めて、お一人で抱えずにご相談ください。

▶ 当院の顔面神経麻痺の鍼灸について、詳しくは顔面神経麻痺のページをご覧ください。

▶ 2023年の診療ガイドライン改訂で鍼灸の位置づけがどう変わったかは、こちらの記事で解説しています。

▶ ご予約・ご相談はLINEから24時間受け付けています。

※施術の効果には個人差があります。

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