2021.07.07 症例・症状コラム

症例:突発性難聴、繰り返す聴力低下による不安と、それに伴う耳つまりやめまい感。

薬の服用をしても1ヶ月変化がなかった耳の症状が回復した症例。

◎来院者

40代 男性 神戸市

◎発症からの経過と来院までの経緯

数年前から低音域の難聴を繰り返している。聴力低下が見られるたびに耳鼻科で薬を処方してもらい、服用すると数日で回復していた。医師からは一過性の突発性難聴やメニエール病などさまざまな診断を受けている。

1ヶ月前にも同じように聴力が低下し、耳がつまりさらにめまいまで起こった。病院で薬を処方してもらい2週間服用するも聴力が戻らず、耳つまり・めまいも続く。

このままでは生活や仕事に影響が出ると考え、薬以外の方法を探した。

ネットで調べると鍼灸がいいのでは?と感じ、「突発性難聴 鍼灸」で調べたところ耳の症状を専門としている当院のHPを見つけ、ここでなら安心できると思い来院された。

◎施術ポイント

通常、突発性難聴であれば再発はないと言われているが、実際には耳への血液量が少ない場合、再発を起こす人は少なくない。

特に内耳部分への血流量が少なく、本来なら血液によって運ばれる栄養が耳の細胞まで届かない状態になっていると考えた。

血液の流れを悪くする要因として多いのが、首や肩のコリである。また耳つまりがあるとのことから顎の関節に力が入り体に余計な緊張を生んでいるのだと考え施術を行うことにした。

◎施術からの経過

首や肩を触ると、耳に関係するコリがあった。さらに顎の関節を触るとしこりのように硬いコリがあった。尋ねると夜食いしばりをしていると歯医者さんに注意されマウスピースを着けるように指導されていた。

低音域の聴力が落ちているとのことから該当する手や足のツボに鍼をし、首肩のコリを緩めた。ついで顎関節の緊張を緩ためにスネにあるツボに鍼をした。

鍼をした直後から体が緩んだ感覚があり、少し耳つまりが抜けたような気がしたとのこと。

2〜3回目、同様の施術を行い耳つまりの感覚が日に日に短くなっていった。

4〜7回目、顎の緊張が抜け始めた頃から、耳つまりがなくなりめまいもなくなった。まだテレビの音が聞こえにくかったりと生活で不自由さがある。

8〜10回目、耳鼻科で聴力検査を行うと、正常値の値に戻っていた。生活でも耳を気にすることがなくなった。今後も繰り返さないために月に1度ほどのメンテナンスを希望されている。

 

オージオグラム

 

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