2022.04.25 症例・症状コラム

症例:顔面神経麻痺 病院では1ヶ月後に回復してくると言われたが元の顔を完璧に取り戻したいという強い気持ちから来院された

顔面麻痺の後遺症が起こるのではないか不安があったが後遺症なく回復した症例。

 

◎来院者

40代 女性 兵庫県西宮市

◎発症からの経過と来院までの経緯

2週間前、昼食を摂っていると口に入れたものが突然こぼれ落ちるようになった。鏡を見ると顔が少し垂れ下がったようになっており驚いた。

すぐに近所の病院に行くと、検査の結果から大学病院を紹介された。2週間のステロイド療法とビタミン剤などの服用をすることとなった。病院では1ヶ月ほどで回復してくると言われたが、ネットで調べると回復はしても後遺症で悩まされることがあることを知り不安に陥った。

化粧がやりにくく、人前に出ることが嫌に感じ仕事に復帰することが億劫になっている。家族から「死んだ魚のようなめになている」と言われショックを受けたとのこと。

完璧に元の顔を取り戻したいという気持ちから今できることをやろうと考え、顔面神経麻痺について調べると、専門的に顔面神経麻痺をみている当院を見つけ来院されることになった。

◎施術ポイント

実際に顔の状態を確認したところ、麻痺は軽度であり、ウインクや小鼻を動かすこと、頬を膨らました時に空気が若干漏れる、味覚に違和感があり食べ物やお酒がおいしく感じないなどの状態であった。

マヒが起こった原因を尋ねたところ、自分自身ではストレスを感じていなかったが、周りの方からストレスじゃないか?と会う人会う人に言われていたとのこと。

自分自身でも気づいていないストレスがカラダを蝕み、麻痺に陥ることは多い。カラダは固くなり肩こりや背中のこりなども強く感じ血液の流れが悪くなってしまう。

ストレスを自覚すると同時にストレスをどう向き合うかカウンセリングをおこないつつ、後遺症なく回復するようカラダの状態を整えるようにした。

◎施術からの経過

カラダの状態を見ると、肩こりと背中のこりが強くあった。肩こりは顔面への血液を滞らせるため、血流を改善するよう手の甲に鍼を行った。

また背中のこりは内臓の調子とも大きく関わる、内臓の動きが悪いとそもそもの血液の量が減少するため、内臓の動きを活発にできるよう整えた。

2回目、施術翌日の朝、久しぶりに顔がすっきりした感じがあった。便秘体質だったがここ数日お腹もスッキリしているとのこと。

3〜4回目、日に日に顔の動きが回復している感じがある。食事中口の中を噛む回数が減り、見た目にも違和感が少なくなってきた。

5〜7回目、化粧ができるようになり、仕事や外に出ることが億劫でなくなってきた。味覚が戻ってきており、お酒や食事も楽しくできるようになってきた。

8〜10回目、顔の見た目、自身の顔の違和感もなくなり元通りの顔になっていた。

ご本人の後遺症のへ不安を考え、2〜3週間に1回のペースで様子を見ながら体調を整えることとし、3ヶ月が経過したため後遺症の心配なしと考え施術を終了した。

 

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