2021.08.12 症例・症状コラム
症例:耳鳴り・耳つまり 2ヶ月続く耳のピキピキとした違和感と高音域の「ピー」と鳴り続く耳鳴り。
2ヶ月間続いた耳のピキピキとした違和感、高音域の耳鳴りが回復した症例。
◎来院者
40代 女性 西宮市
◎発症からの経過と来院までの経緯
数年前から副鼻腔炎を発症し、鼻や耳の調子はもともと悪かったが、2ヶ月前からさらに鼻と耳の調子が悪くなった。
臭いがわかりにくく、高い音の耳鳴り(ピー)も常時するようになった。また耳が詰まった感じがあり、唾を飲み込むとピキピキしてしまう。
病院に行くと、「好酸球性副鼻腔炎」「好酸球性中耳炎」と診断され薬を処方された。ステロイドを服用すると、臭いの感覚は戻ったが、耳の調子が一向に良くならない。
これ以上西洋医学的な考えでは良くならないのではないかと考え、耳について調べたところ、耳の症状を専門的に扱っている当院のHPを見つけ相談に来られた。
◎施術ポイント
もともと数年前から副鼻腔炎があるとのことから鼻や耳の辺りに過剰な熱がこもりやすくなっているのではないかと考えた。身体にこもった熱が微弱な炎症を引き起こし、耳や鼻の粘膜を傷つけてしまい、耳のトラブルに繋がっている。熱の循環を促すため血液の巡りを良くするよう施術を行うことにした。
◎施術からの経過
触診をすると、頚椎の辺りに強く緊張しているコリが見られた。この首のコリがあることで血液の巡りが悪くなり、身体に熱がこもりやすくなってしまう。手の甲にハリを行うことで首のコリの緊張を緩めるように調整した。
また顎の関節周辺にも緊張があったためふくらはぎにハリをして緊張を緩めた。
2回目、施術後良く眠れるようになったが、耳の状態に変化はない。前回と同様の施術方針で施術を続ける。
3〜5回目、若干だが耳のつまりを感じる時間が減った。耳鳴りとピキピキする感じは続く。首のコリ、顎の関節の緊張を緩めるほか内蔵の調整を行うようにした。
6〜7回目、耳のつまりが取れ周りの音が聞こえやすくなっている。唾を飲み込んでもピキピキせず、耳鳴りも小さくなっており生活上気にすることがなくなった。
8回目、耳のことを気にすることがなくなっている。生活上不便ではないが、静かな場所では小さい音がするためペースを開けながら経過を見ている。