2021.06.20 症例・症状コラム
症例:半年もの間、原因のわからない体調不良と頭と顔まわりがスッキリしない状態
原因のわからない体の不調、なんとも言えない頭と顔のすっきりしない感覚が改善した症例。
◎来院者
40代 男性 神戸市
◎発症からの経過と来院までの経緯
6ヶ月前から体の不調が続くようになった。過呼吸を起こしたり、脳に酸素が行き渡らない感覚、不眠の症状が続く。また後頭部の辺り、左の顔に膜が張ったようななんとも言えない感覚がある。
病院に行き検査を行うも原因がわからず、ストレスを溜めないように、リラックスするようにと医師に指導された。月日が経つも改善が見られないため、ネットで探すと自律神経の問題では?と考え、自宅近所の鍼灸院にかかった。
しかし、何度か通院するもすっきりした感覚は得られず、体がガチガチになっている感覚が出てきた。仕事にも影響しそうな体調の悪さ。他に何かないかと探しているうちに当院のHPを見つけた。自律神経の症状、さらに顔の症状を専門的に扱っているという理由から来院に至った。
◎施術ポイント
過呼吸や酸素が行き渡らない感じ、不眠の症状があるとのこと、さらに長期に体調の不良があることから呼吸の乱れが体調不良の大きな原因になっているのではないかと考えた。
呼吸が深くできないことは人間が活動するために必要な酸素が取り込めないことになる。呼吸をする上で大切になるのは肺と横隔膜になる。
今回のケースのように呼吸の乱れがある場合は、横隔膜が硬くなってしまっていることが多い。まずは横隔膜を柔軟に使えるようにすることで深く呼吸ができるように調整することを施術のポイントとした。
◎施術からの経過
腹部に触れてみると、季肋部のあたり、横隔膜に関係するポイントが硬くなっていた。手に鍼をすることで腹部を緩めた。ついで顔に膜が張っているとのことから体に余計な緊張があると考え、足首のツボに鍼をした。
2回目、前回から呼吸がしやすくなり少し体が楽になっている感覚があった。しかし、頭と顔の違和感は続いている。前回の施術に加え、手首に鍼をし顎の調整も行った。
3〜6回目、ガチガチになっていた体が緩んで行っている感覚になった。呼吸が楽になり生活がどんどん楽になっている。
7〜10回目、薄皮を一枚一枚剥ぐような感じで、頭や顔の違和感も減ってきている。仕事中も気にすることがなくなっている。
調子がどんどんあがっており、体のことを気にすることがなくなってきた。
現在は通院間隔をあけて様子を見ている。(2021/6)