2021.04.12 症例・症状コラム
症例:顔面神経麻痺 美容整形の手術後から耳周辺が腫れ上がり顔が動かなくなってしまった。
美容整形の手術後から腫れ上がり動かなくなった顔が改善した症例。
◎来院者
40代 女性 高槻市
◎発症からの経過と来院までの経緯
2週間前、顔のリフトアップのため美容整形を行なった。手術後から顔がパンパンに腫れ上がり、10日以上経っても腫れが引かない。目の動きが悪く瞬きができない、笑おうとすると右の口角が上がらず日常生活に違和感がある。
病院でドクターに相談しても、今までに例がないことから明確な答えは返って来ず不安に陥ってしまった。
何か他に相談できるところ、改善方法はないか探した際に当院のHPを見てご相談いただいた。
◎施術ポイント
顔面神経の麻痺のご相談として、美容整形後のトラブルも多い。
手術により顔が腫れ上がり顔面神経の入り口にもなる耳の後ろに炎症を引き起こすのである。その炎症が顔面神経を傷つけてしまう。
腫れ上がったままほっておくと徐々に顔面神経に悪い影響を生み出し、顔がうまく動かせなくなり、後遺症として残るケースは少なくない。当院にも数年前に手術をしてから違和感が残ってしまい整形術をしたことを後悔している方の問い合わせが多いことが物語っている。
顔面神経の炎症をなくし、顔の動きを取り戻すためには、1日でも早く腫れを引かせること、新鮮な血液を顔に送ることが必要不可欠である。
◎施術からの経過
顔の状態を確認すると、耳の前から後ろにかけての腫れあがっていた。顔の動きに関わる胸鎖乳突筋を手のツボに鍼をし緩めることで顔に新鮮な血液を送るよう仕向けた。さらに腫れあがった顔のせいで顎の動きが悪くなっていたため、足のツボを使い顎の関節の動きを滑らかにした。
2回目、前回よりも顔の腫れが引き顔が一回り小さくなっていた。瞬きの動きも良く、口角も少しあがった。おでこにシワが入らず目を見開くことが困難なため今回はおでこ付近に狙いを絞った。腰、足首のツボに鍼を行う。
3〜5回目、腫れもほぼなく喋ったり笑ったりしても顔の違和感が気にならなくなってきた。おでこにもシワができどんどん回復傾向にある。
6回目、腫れも完全に引き顔の違和感もなくなった。