2026.10.28 症例・症状コラム

症例:ハント症候群 入院中のステロイド治療でも顔の動きが悪くなり、不安を抱えて来院された30代女性

① 来院者

30代 女性(神戸市在住)

② 発症からの経緯と来院までの経緯

来院の3週間ほど前、朝起きると顔に違和感があった。鏡を見ると右の顔半分が垂れ下がり、動かしにくくなっていた。耳の後ろにも激しい痛みがあり、食事のときには口から食べ物がこぼれてしまう状態。

「これはおかしい」と感じてすぐに病院を受診し、「ハント症候群(ラムゼイ・ハント症候群)」と診断されて入院をすすめられた。

2週間の入院中にステロイドの点滴と抗ウイルス薬による治療を受けたが、変化がみられず、むしろ日が経つにつれ顔の動きがだんだん悪くなっているように感じていたそうです。

「このままではまずい」と思い知り合いに相談したところ、ご友人から「顔面神経麻痺を専門的にみている鍼灸院がある」と教えてもらい、当院に相談いただいた。

③ 施術からの経過

初回

カラダの状態を確認すると首や肩のこりが強い状態。首や肩のこりは血液の流れを悪くするため、当院では、首や肩のこりをゆるめることで、顔への血液の流れがよくなると考えている。そこで、首や肩のこりをゆるめるように手や足のツボに鍼をした。

翌朝目が覚めたとき、それまでまったく動かなかった口元が少し動くように感じたとのこと。

2〜4回目

初回と同じ方針で施術を続けた。日に日に顔が動くように感じ、食事がしやすく、目が閉じれるようになってきた。

5回目

笑顔が作れるようになり、ご家族から見ても顔が動き出しているのが分かるほどになったそう。さらにお顔の動きを引き出すため、腰まわりのツボにも鍼をした。

8回目

ご自身で鏡を見ても、左右どちらに麻痺があったのか分からないほどになった。ご本人のご意向もあり後遺症を残さないことを目標に、カラダのケアもしながら施術を続けていく方針。

④ 考察

今回の方は、入院中にステロイドと抗ウイルス薬による治療を受けたにもかかわらず、顔の動きが日に日に悪くなってしまっていた。発症から10日ほどはウイルスの影響により炎症が強く、神経にダメージを与えることが多い。

当院では、病院での治療とは別のところに、回復を妨げている要因があったのではないかと考えた。

顔面神経麻痺を発症した方で、なかなか変化がみられないケースでは、顔への血液の流れが悪くなっていることが多く、その血流を妨げている要因のひとつが首や肩のこりにある。今回は首や肩のこりをゆるめることを施術のポイントとし、顔に直接鍼をせず、手足や腰まわりのツボから顔面部への血流を促した。

ハント症候群は、ベル麻痺に比べて回復に時間がかかりやすいといわれている。「病院の治療を受けたのに変化がない」「むしろ悪くなっている気がする」と不安な方は、鍼灸という選択肢も含めて、お一人で抱えずにご相談ください。

早期施術を行うことで後遺症なく日々の生活を送れるようになる方も大勢いらっしゃいます。

▶ 当院の顔面神経麻痺の鍼灸について、詳しくは顔面神経麻痺のページをご覧ください。

▶ 入院・ステロイド治療後に来院された方の症例はこちらの記事でもご紹介しています。

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※施術の効果には個人差があります。

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