2022.07.24 症例・症状コラム

症例:ベル麻痺 筋電図7パーセント、病院で重症と診断され手術を視野に入れたベル麻痺が回復した症例。

筋電図7パーセント、手術を視野に考えられていた顔面神経麻痺が回復した症例。

 

◎来院者

10代 女性 兵庫県尼崎市

◎発症からの経過と来院までの経緯

カフェでストローを使って飲み物を飲もうとしたところ、息が漏れてしまい吸うことができず飲めなくなった。味もいつも違うような味がしており違和感があった。家に帰り、母親に相談すると、顔も動いていないと言われ麻痺していることがわかった。

その日のうちに病院へ行き、脳のMRIやCTを取るが検査に異常はなく、顔面神経麻痺(ベル麻痺)と診断された。薬を10日間服用し、様子をみるように言われた。一向に回復する気配がない。筋電図の検査で7%と言われ、重症で手術も視野に入れるよう言われた。

その後、2週間たっても回復の兆候が見られず、手術以外の選択はないものかと、「顔面神経麻痺の治療」についていろいろな方法を調べたところ、当院のHPを見つけ、西洋医学では治療法がないのであれば鍼灸を試してみようと、母親と共に来院された。

◎施術ポイント

1ヶ月経っても回復が見られない顔面神経麻痺に多いのが、血液の流れが顔面部に届いていないことにある。。特に顔面部の血液の流れに関わる場所に首や肩のコリがあると回復していかないケースは多い。顔面部に関わる首こりや肩こりはカラダの深い部分にあるため揉んだりマッサージしたりしてもなかなか取れないため、鍼による調整が必須になる。

今回は特に顎関節の周りに緊張感が強く、歯を食いしばったりすることで首や肩のこりを引き起こし血液の流れを悪くしていたものと考えた。

◎施術からの経過

初回、血液の流れを顔面部に届けるため、首や肩のコリを緩めるよう手と足に鍼を行う。

2回目、前回よりも顔の軽さがあり動き出しそうな感覚がある。シャンプーをする際、染みていたのがなくなった。前回と同様に施術を行う。

3回目、頬の辺りに動きが出始め口を動かすのが楽になった。口を「イー」とした時に3本目の歯が見えるようになっている。味覚が戻った感覚もある。

4〜7回目、回を増すごとに麻痺が軽減し、目や口の動きがどんどん出てきている。家族の方にも良くなっているねと言われることが増えた。

8〜12回目、笑うことができるようになった。見た目にはほぼ問題なく、違和感も減ってきている。

13〜15回目、日常的に顔のことを気にすることなく生活できるようになったため施術を終了した。

 

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