2021.09.21 症例・症状コラム
症例：顔面神経麻痺 病院で重度と診断されたラムゼイハント症候群、医師から元に戻らないと言われた。
病院の診断で元に戻らないと言われた顔が回復した症例。
◎来院者
50代 男性 大阪市
◎発症からの経過と来院までの経緯
１ヶ月前、外耳炎のような耳の症状になった。翌日には耳に発疹が起き顔が徐々に動かなくなってきた。
耳鼻科へ行くとウイルス性の顔面神経麻痺と言われ、ラムゼイハント 症候群だと診断された。そのまま１週間入院することになりステロイドによる点滴が始まった。
筋電図の結果は１０パーセントで重度と言われ、元の顔には戻らないと言われた。退院後もほとんど回復が見られない状態。
家族に相談すると、他の方法を考えてみたら？と言われ、顔面神経麻痺の口コミが多い当院に相談に来られた。
◎施術ポイント
顔面神経麻痺になったきっかけを尋ねると睡眠不足が関係していそうとのことだった。半年前から睡眠が浅く、数時間おきに目が醒めることが多かったとのこと。
顔面部への血液改善だけでなく、睡眠についての改善が必要になってくると考え施術を行った。
◎施術からの経過
首・肩を触診すると、顔面部への血液を滞らせているコリを見つけた。さらに背中が硬くなっており睡眠にも影響があると考えた。手と腰の周りに鍼をすることで血液の滞りを促し、同時に背中の緊張も緩めるようにした。
２回目、顔面部に変化はないが、何度も目覚めていた睡眠が朝まで寝られる日が出てきたとのこと。
３〜５回目、顔の変化はないものの、首や肩、背中がすっきりしている。
６回目、前日から口がピクッと動くようになっていた。さらに目を閉じることもできており明らかに顔の変化が出てきた。
７〜10回目、日に日に顔が動くようになり食事もしやすく目が乾くこともなくなった。
11〜１5回目、家族にもよくなっていると言われるようになり、生活でも顔のことを気にすることが減ってきた。
16〜18回目、周りから見ても顔の違和感はなく、唯一歯磨きの際にうがいをすると水が少し漏れるほどの程度まで回復した。
19〜２１回目、水も漏れなくなり元の顔になったと本人も喜ばれた。
鍼をすると身体がスッキリするので定期的に通院したいとのご希望があった。