2021.05.11 症例・症状コラム

症例:耳の後ろの痛み 飛行機に乗ったような違和感と帯状疱疹によるズキズキとした痛み

耳鼻科の医師から後遺症として残ってしまうと言われた耳の後ろの痛みが消失した症例。

◎来院者

50代 男性 西宮市

◎発症からの経過と来院までの経緯

3週間前に突然左側頭部の頭痛に襲われた。その後から耳の後ろにズキズキとした痛みが走るようになった。また口を開けると飛行機に乗った時のような違和感を感じるため食事がしにくくなった。

病院へ向かうと医師からMRI検査をすすめられた。検査結果に特に異常はなく、血液検査の結果から後日帯状疱疹による痛みと診断された。帯状疱疹を抑えるため「バルトレックス」を処方され服用し様子をみるものの痛みが治まらない。

数日後、医師からもしかしたら顔が麻痺するかもしれないし、後遺症として痛みが続くかもしれないと言われ不安に感じた。夜も眠れなくなってしまったため、ネットで「帯状疱疹」「耳の後ろの痛み」について調べると、当院のHPにたどり着いた。

顔面神経麻痺についての記載や「耳の後ろの痛み」について書かれていることから相談に来られた。

◎施術ポイント

顔の表情を見ると特に麻痺をしている様子はなかった。

3週間経った現在は、ウイルスの影響による痛みではなく、首のコリの影響から耳の後ろに炎症が残ってしまっているため痛みが続いているものと判断した。

また口を開けると耳の周辺に違和感があるということから顎関節のトラブルも考慮した。

首のコリを緩めることで血液の流れを作り炎症を抑えること、顎の関節を調整すること、この2つを施術ポイントとした。

◎施術からの経過

首を触診すると、耳の周辺にシコリのような強いコリが見られた。その首のコリを緩めるよう二の腕と背中に鍼をした。またスネに鍼をすることで顎関節の調整も行った。施術後、耳の周辺が今までになくスッキリした感覚があるとの感想を得た。

2回目、スッキリした感覚は翌日にはなくなっていたが、前回と比べると痛みは楽になっている。飛行機に乗ったような違和感は続いているためそこもどうにかしたいとのこと。前回の施術方針に加え、手首にも鍼を行いさらに顎関節の調整を行った。

3〜5回目、痛みは徐々に引いており最初「10」あった痛みが「4〜3」ほどになっている。夜の睡眠が取れるようになってきており生活が楽になってきた。

7回目、痛みはほとんどなくなっている状態になった。口を大きく開けた時に口の裏側に少し違和感がある程度。喉周りの緊張を緩めるように施術を行ったところ違和感も消失した。

8回目、前回から2週間痛みも違和感もなく過ごせているとのことで施術を終了した。

 

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